本記事ではこんなお悩みを解決します。
6月23日にMidjourneyがV5.2のテストを開始しました。
それに伴い、新機能も追加されています。
僕も使っていて、「あれ?こんなメニューあったっけ?」というコマンドを見つけました。
そこで、今回はMidjourney V5.2の追加要素を分かりやすく解説します。
当然ながら、にじジャーニーでも新機能が追加さていますので、同様のコマンドが使用可能です。
Midjourneyやにじジャーニーの使い方はこちらの記事で分かりやすく解説しています。
精度の向上
生成される画像、画質がV5.1よりアップしています。
V5.1と2で作った画像を比較してみると非常に分かりやすいです。
今回は『猫ちゃん』と『日本の女性』で比較してみました。
猫
V5.1で作った画像です。
アートっぽい画像になりました。
全体的に暗めですね。
では、同じプロンプトをV5.2にするとどうなるか。
試してみましょう。
V5.2の画像です。
写真やポスターにありそうな風景を生成してくれました。
それだけではなく、毛並みの再現や、雨のしずく、水たまりの反射もヤバいですね。
リアル感が以前のバージョンより増していることが分かると思います。
着物姿の日本人女性
V5.1で着物を着て傘を指した日本人女性の画像を生成しました。
写実的な画像ですね。
これでも十分凄いですし、キレイです。
V5.2で同じプロンプトで作成した画像です。
先程よりも目の輝き加減や影の表現が目立ちますね。
イラスト全体の明るさや彩度も上がっていることが分かります。
Zoom OUT
今回の目玉機能はこちらのZoomOUTです。
生成された画像の被写体か小さくなります。
これだけではなく、被写体の周囲を自動で生成、補完してくれます。
別の記事で『Adobe Firefly』のジェネレーティブ塗りつぶしを紹介しましたが、Midjourneyに関しては不要かも知れません。
Zoom OUT機能の使い方
ZoomOUTの使い方はとっても簡単です。
まずはなんでも良いので1枚の画像を生成します。
画像を生成しました。
今回は上下に黒のバーが入ってしまっています。
画像生成ではこのように見切れてしまう場合が多々あります。
「せっかく気に入った画像を作れたのに!」
僕自身、多々あります。
そんな時に便利なのがこのZoomOUTなんです。
1枚の画像を生成すると、『Zoom OUT』のメニューが表示されます。
2☓と1.5☓は離れる距離の倍率ですね。
試しに1.5でやってみましょう。
ZoomOUT 1.5
ZoomOut1.5の場合、元の画像を75%縮小し、外側を生成します。
先程より被写体から離れた位置になりました。
背景も自動で生成してくれます。
勿論、通常の画像生成と同じく4枚同時に作ってくれます。
ZoomOUT 2
数値を2にすると、更に離れました。
こちらは元画像を50%に縮小します。
被写体を中央に入れつつ、全体に画像を見ることが出来ます。
Custom Zoom
Custom Zoomはズームアウトの倍率を指定出来ます。
クリックすると、プロンプトが表示されます。
プロンプトの語尾、『zoom』の後ろにある数値を変更します。
数値を入力したら、右下の送信をクリック。
これで画像生成が始まります。
Zoomのパラメータについて。
設定出来る数値の範囲は1.0〜2.0の間のみです。
これ以外の数値を入れると、パラメータのエラーが表示されます。
Make Square
Make Squareは名前の通り、生成画像のサイズを四角にします。
やりかたは先程同様です。
画像生成から1枚を選択。
メニューから『Make Square』をクリックします。
元画像が縦長か横長でしかメニューに表示されません。
今回は縦長長方形の画像で試してみます。
クリックで選択したら、あとは待つだけです。
元画像を四角形に生成してくれました。
縦長なので、変化が分かりにくいですね。
先程ZoomOUTに使用した画像でMake Squareを試してみました。
画像のサイズが大きく変化しているのが分かりますね。
四角形にするとズームインしているのですが、上下に黒いバーが入ってしまうのが難点です。
プロンプトを短縮する『shorten』コマンド
コマンドに新たに追加されたのが『/shorten』です。
この機能を使うとMidjourneyがプロンプトを分析し、重要なキーワードを教えてくれたり、短縮したプロンプトを提案してくれます。
【メッセージを送信】のバーに、「/s」と入力するとショートカットが出てきます。
この中から「/shorten」をクリックします。
そして通常の画像生成と同じく、プロンプトを入力します。
今回は下記のプロンプトを使いました。
Silver hair, long hair, blue eyes, twilight, upper body, sunset, white jacket, dynamic color –ar 16:9
プロンプトを入力したら通常通り、エンターで決定します。
重要なキーワードの洗い出し
すると、重要なトークンを教えてくれます。
トークンは入力したプロンプト・呪文が実際にはどのように伝わっているかを表しています。
太字になっている部分が重要なキーワードです。
逆に重要性が低いキーワードは斜線が引かれます。
5つの短縮プロンプトの提案
同時にAIが短縮したキーワードを5つ提案してくれます。
勿論、そのまま画像生成が可能です。
作られた画像がイメージと異なる可能性もあります。
Important tokens
先程の画面の下部にある『Show Dateils』をクリックすると、Important tokens画面が表示されます。
こちらではトークンを数値化し、棒グラフで表示されます。
例えば今回の場合ですと、『Sunset』が重要が高く、逆に『Body』が低いことが見て分かりますね。
各単語を数値化してくれているので、画像生成でどれが必要か、そうでないかが非常に分かりやすくなっています。
「こんなイメージの画像を作りたいけど、生成出来ない」
そんな時はこちらでトークンを見ることで、作品のヒントになるかも知れません。
まとめ
簡単にですが、V5.2 の機能を解説しました。
ZoomOutはパッと使える機能ですが、shortenでトークンを見ながら画像を作るのも楽しそうですね。
Midjourneyがアップデートしたみたいだけど、何が変わったのか知りたい。
追加された機能はあるの?