今回はAdobe Fireflyの機能の一つ、Generative fillをご紹介します。
Generative fill、日本語ではジェネレーティブ塗りつぶしと表現されているようですね。
こちらの機能は元々AdobeのPhotoshopにもあるのですが、AI画像生成サービスのAdobe Fireflyにも実装されています。
今回はこのGenerative fillの使い方を解説します。
正式サービス開始前に覚えて、周囲の人よりいち早く使いこなしちゃいましょう。
Adobe Fireflyは2023年6月現在、ベータ版です。
無料で体験出来ますが、商用利用は出来ませんのでご注意ください。
基本的な機能である、「文章での画像生成のやりかた」は下記の記事にて解説しています。
目次
Generative fillの機能を使う
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-20.21.46-800x399.jpg)
まずはサイトにアクセスします。
下記のリンクから公式サイトへ飛ぶことが出来ます。
Generative fillは画面中央の女性の写真のメニューです。
画像をアップロードする
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-20.22.03-800x362.jpg)
メニューを開くと中央に『Upload Image』と青いボタンが表示されています。
このボタンをクリックすると、塗りつぶしをしたい画像をアップロードすることが可能です。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-20.22.22-800x362.jpg)
また、ベータ版ということで、お試しで用意された画像を使ってジェネレーティブ塗りつぶしを体験出来ます。
用意されている画像を使いたい場合は、好きな画像をクリックします。
更に右下にテキストボタンが表示されるので、こちらもクリックすると、画像を使うことが出来ます。
ジェネレーティブ塗りつぶしをやってみよう
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-20.48.54-800x417.jpg)
画像を選択またはアップロードするとこんな感じに表示されます。
今回はお試しで使えるお魚さんのイラストを使うことにしました。
選んだ画像はドラッグしたままホイールを上下させることで拡大&縮小が可能です。
では機能について解説していきます。
筆者は英語が苦手なので、Google翻訳を使っています。
Insert( 追加する)
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-20.49.38-800x367.jpg)
insertは画像に要素を追加することが出来ます。
画像に人物や物を足す時に使います。
では実際にやってみましょう。
追加したい範囲(Add)
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-20.57.13-800x373.jpg)
追加範囲を指定する際は画面下メニューのAddをクリックします。
画像で何かを入れたい範囲をドラッグで選択します。
すると写真のように画像が少し消えます。
この範囲に、足したいものが追加されます。
戻す範囲(Subtract)
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.01.05-327x450.jpg)
「一部はそのままにしたい」というようなドーナツ型の場合。
Subtract(減算)をクリックしてから指定範囲をドラッグすると、その部分だけが元に戻せます。
画像のメイン部分を切り取る(background)
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.06.18-800x401.jpg)
backgroundを選択すると、画像の主要となっている部分を自動で切り取ってくれます。
今回の場合ですと、メインのお魚さんだけを切り取り、背景の海を削除していますね。
背景のみを残す(invert)
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.12.01-800x401.jpg)
invertはbackgroundと逆に、背景だけを残します。
逆にメイン部分が消えるので、ここに好きな要素を追加出来ます。
生成するキーワード(プロンプト)を入力する
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.14.34-800x94.png)
範囲を選択したら、画面下部のウィンドウに追加したい要素を入力します。
キーワードは英語表記のみですので、Google翻訳を活用しましょう。
生成してみよう
では実際に画像を生成してみましょう。
今回は背景を変えてみます。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.41.10-800x369.jpg)
さて、お魚くんをテレポートさせてみましょう!
どうせなら、海以外がいいですね。
日本、東京駅なんてどうでしょうか。
魚がいそうにない背景をどうするんでしょうか。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.43.07-800x369.jpg)
超特急の魚が誕生しました。
魚魚魚って感じですね。
こんどは指定範囲に画像を追加してみます。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.55.02-800x357.jpg)
画面左にエビフライを追加してみます。
果たして上手くいくのでしょうか。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-21.57.35-800x349.jpg)
エビフライではありませんが、エビが追加されました。
AIが海中を判断しているのでしょうか?
「海の中にエビフライなんておらんやろ」と人工知能が考えているのかも知れませんね。
AIイラストと組み合わせてみよう
MidjourneyなどのAI画像生成と組み合わせると更に楽しく遊べます。
ベータ版は商用利用はされていませんので、公開には注意してください。
背景を入れる
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.08.05-800x379.jpg)
背景画像の無いAIイラストを用意しました。
勿論、プロンプトで指定できるのですが、良い画像が出た時はもったいないですよね。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.16.47-800x383.jpg)
画像をbackgroundで切り取り。
メインの女の子とかぼちゃだけ切り取ります。
背景に幻想的な世界の街の夜を指定しました。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.17.29-800x383.jpg)
絵本にでも出てくるような背景画像を作ってくれました。
これはこれで全然ありですね。
不要な部分を削除する
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.33.03-800x392.jpg)
お次はこちら。
要らないテキストが出力されてしまいました。
こんな時は左メニューから「削除」を選択。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.33.25-800x384.jpg)
使い方は追加と同じです。
削除範囲をドラッグで指定し、『REMOVE』ボタンを押せば完了します。
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.33.53-800x384.jpg)
テキスト部分を駆除できました。
ネガティブプロンプトで指定しても、出力で出てくる可能性もあるで、こういったツールが使えるのはありがたいですね。
さいごに
![](https://kazuhirog.com/wp-content/uploads/2023/06/Screenshot-2023-06-20-22.52.17-800x393.jpg)
【Adobe Firefly】はまだベータ版です。
正式なサービス開始はまだですが、遊びながら機能を覚えましょう。
日本語の入力が可能になりました。
https://firefly.adobe.com/